優れた栄養と機能性

打豆は抗酸化パワーと大豆のパワーを併せ持つ、
隠れたスローフード代表選手。

打豆は大豆のパワーを集めた機能性食品

打豆(うちまめ)は大豆を原料としてつぶして乾燥させた加工食です。
そのため、大豆イソフラボン、大豆サポニン、大豆レシチンといった大豆の持つ機能性成分が多く含まれています。

大豆に含まれる栄養(機能性成分)

ポリフェノール

抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用がある

大豆イソフラボン

女性ホルモンに似た働きをする成分。更年期症状の緩和

大豆サポニン

動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防。免疫力向上・血流改善・肝機能の向上

大豆レシチン

アルツハイマー型認知症・動脈硬化予防、肝臓の機能を高める、脂質の代謝を活発化、美肌効果

コリン

脂質代謝を促して体脂肪の分解を助け、コレステロール値を減らす働きがある。 高血圧・脂肪肝の予防、コレステロールの抑制

大豆に含まれる抗酸化能成分

大豆は機能性成分が多く含まれる食品

これらの成分を効果的に得るためには、1日1~2回大豆製品を利用したおかずを取り入れて接種する必要があります。
打豆は、これらの大豆の持つパワーを流出せずにそのまま摂取できることが、成分分析の結果より明らかになりました。

打豆の抗酸化パワー

下記は、大豆と打豆に含まれる総ポリフェノール(主にイソフラボンを含む)とその抗酸化能について、調理法の違いによる比較を行ったものです。

実際に食べる1食あたりの調理法で比較したポリフェノール量は、打豆と味噌(つまり伝統的な打豆汁)が高い値を示しています。
打豆を水で加熱する(煮る)と、15分の加熱で総ポリフェノール量が増加し、抗酸化能も強くなります。また味噌を一緒に入れた場合はさらに値が高くなっていることから、打豆汁は味噌汁の煮汁に多くの機能性成分が溶出していることが予想されます。
このことから「打豆汁(打豆の味噌汁)」は、簡単な調理法で同量の大豆を摂取するよりも総ポリフェノールを多く摂取出来る、「万能型」抗酸化能料理といえます。

これらの抗酸化パワーと優れた大豆のパワーを併せ持つ打豆は、大豆の持つ栄養成分を余すことなく使い切ることの出来る、隠れたスローフード代表選手といっても過言ではありません。

大豆と打豆の調理法による比較

※大豆との調理条件による比較分析(仁愛女子短期大学)より抜粋

抗酸化能とは

活性酸素(体内の酸化)によって起こる動脈硬化や高血圧、生活習慣病といった老化現象に対する防衛能力のこと。ポリフェノールやカテキン、CoQ10など、高い抗酸化能を持った成分が注目をあつめています。

総ポリフェノールとは

強い抗酸化作用があり、老化の原因と言われる活性酸素を除去する働きがある。代表的なものとしては、お茶に含まれるカテキンや大豆に含まれるイソフラボン、ブドウ・赤ワインに含まれるアントシアニンなど。